親子留学 DATA
子供の年齢:4才11ヵ月(幼稚園年中) ※2才半の妹は別のプリスクールに参加
子供の英語レベル:日本でインターナショナル幼稚園に通園。家庭では簡単な英会話で話す
留学期間:5週間(2015年7月〜8月)
留学地域:アメリカ・ハワイ州ホノルル
留学にかかったコスト:航空代金/約13万円(大人ひとり+子供ふたり、マイレージサービスの特典も使用)、サマースクール参加費/約15万円、アパート滞在費/約20万円、その他(生活費、交通費、レジャー費など)/約30万円、レンタカー代/約15万円(保険料込)、海外保険+健康診断代/約5万1000円…合計98万円
留学先 DATA
- 学校:私立「モンテッソーリ・コミュニティースクール Montessori Community School, Honolulu」
- 学校の住所:1239 Nehoa St, Honolulu, HI 96822
- プログラム名:「2015 Preschool & Kindergarten Program 」(3〜5才向け幼児クラス)
- スクールの時間帯:平日7時30分~17時30分
- 授業内容:モンテッソーリ教育法に基づいたプログラム。ハワイの自然や動物などについて学び、遠足もテーマに沿った場所へ週に1度ほど出かける
- モンテッソーリ・コミュニティースクール①<計画&学校選び>
- モンテッソーリ・コミュニティースクール②<授業&まとめ>◀
学校の環境や子供たちの様子
さて、いよいよサマースクールの初日を迎えました。
前日必要な書類を提出しておいたので、先生方にあいさつをして、息子を置いて帰ってきました。
息子が参加した「幼児クラス」の園児数は25名ほどで、そのうち日本人の子供は4名。先生は4名ほどが交代でみていました。
学校の施設は広くないですが、大きな木のある園庭に遊具があり、ハワイの風が感じられる気持ちがいい場所。

園庭にあるシンボルツリー下のテラスにあった、大きなブロックが印象的。
1日のスケジュールは、8時30分にサークルタイム(園児たちが円になって座り、話をしたり聞いたりする時間)があり、その後は自分の好きなもので遊びます。
絵を書いたりブロックをしたり、本を読んだり。オモチャ(教具)はとても質がいいな、と思いました。
ランチは、園庭でピクニックをしながら食べたり、テラス(屋外)で食べたり。
昼にはまたサークルタイムがあり、お昼寝を挟んで、午後も自由に遊ぶという流れ。
そのなかで先生が本を読んでくれたり、作品づくりをしたりします。自由な雰囲気のなか、子供たちものびのびと過ごしていました。
誕生日も学びの場として
サマースクール期間、息子の誕生日があったので、クラスで誕生日会を開いてもらい、私も参加しました。
前日、誕生日会に使うということで、もらってきた記入用紙に1才からの1年ごとの思い出を私が英文書いたものを提出。
当日は、記入した用紙と誕生日用のお菓子を持参。お菓子は、甘すぎないシンプルなクッキーを誕生日会のあと配りました。
お誕生日のお祝いは、サークルタイム中に行われました。
友達の輪の中心に置かれた、太陽とキャンドル。
息子は地球のボールを持ち、太陽の周りを1周歩くように言われ、「1周すると1年が経つね、1才だね」というような流れで、1周ごとに1年ごとの思い出(用紙に記入したもの)を先生が読みはじめました。
5周したら「5才になったね!」と、キャンドルを消します。
そのあと「♪Walk around the sun five times- Happy Birthday to you」とみんなに歌ってもらい、スナックを食べてお祝いをしてもらいました。
息子は恥ずかしそうな表情でしたが、みんなにお祝いをしてもらい、少しリラックスしたようです。
保護者同伴で楽しんだ遠足
このサマースクールでは、週に1度ほど遠足がありました。毎回、同伴する保護者のボランティアを募っていたので、私も2回参加しました。
1回目は、黄色のスクールバスに乗り「ホノルル動物園」へ。
この週のテーマは「鳥類と両生類」だったので、テーマに沿った生物の見学へ。
保護者ボランティアは3人の子供を任され、子供たちの見守りと学びのヒントを与えます。
到着後は、木陰でスナックとジュースをもらい、園内へ。子供たちもすごく楽しそうでした。
2回目は、島の北部にある牧場「クアロア・ランチ」へ
クアロアランチでは、さまざまなアクティビティが楽しめるほか、キッズ向けの教育プログラムも実施しているのでそちらに参加。
動物にエサやりをしたり、スタッフの話を聞いたりしました、子供たちもすごく楽しそうで、何度もエサをあげていました。
今回の留学のまとめ
今回実感したのは、親子留学から得られるものは語学力だけではない、ということです。
モンテッソーリの学校では、教育的な奥の深さを目の当たりにし、英語学習以上のものを学べたのではないかと感じています。
モンテッソーリにはシュタイナーに似た印象を持っていましたが、シュタイナーが芸術や自然から学ぶのとくらべ、モンテッソーリは良質な教具や環境から学びを得るという違いがあるようです。
学びの種を与えることで、子供が学びたい、知りたいと思う自発性を促し、その姿勢を尊重して育む。このサイクルが、子供の想像力や探究力をのばしていくのではないかと思いました。
やり遂げる大切さも経験
今回の留学で悩ましかったのが、2週間ほどして息子が「(学校に)行きたくない~」と言い出したこと。
年齢が低いほど英語のハードルは下がるものと思っていましたが、息子はある程度の英語は聞くことができても、自分のしたいことを英語でうまく伝えることができなかったようです。
私自身もすごく悩みましたが、ここは最後までやりきったと思える経験にさせたい。
そのために、スクール後は毎日プールへ行ったり、休みの日は映画を観に連れていったり。山登りや公園でピクニック、ウミガメも見に行ったりして、楽しい体験が学校へ行く意欲に結びつくよう心がけました。
日々、一喜一憂しながらもスクールに通い続けた息子。
最終日には先生方から温かい言葉をもらえ、息子も「6才になってもここに来たい!」と前向きな言葉で留学を締めくくることができました。
留学中は、子供たちだけでなく、生活を快適に整えなくてはならない親も大変な思いをすることもあるハズ。食事や生活環境を日本に近いものをと考えると、これがすごくストレスになることもあります。
留学先では、その土地の文化や環境に合わせ、親もその生活を楽しみながらハッピーに過ごすことが親子留学を成功させるカギになります。
今回、学校への申し込み手続きは自分で行いましたが、ハワイの場合対応がすごくゆっくりで、日本のようなペースで進めることはできませんでした。
学校は、さまざまな留学会社から情報を収集したり、経験者のブログなども参考にして、子供の性格や英語力に合ったスクールをじっくり選ぶことができるといいですね。
文と写真/浅野万理那
- モンテッソーリ・コミュニティースクール①<滞在計画&学校選び>
- モンテッソーリ・コミュニティースクール②<授業+遠足&まとめ>◀