親子留学 DATA・子どもの年齢:長女10才(小学校4年)、次女7才(小学1年生)
・子どもの英語レベル:長女/英検3級(高校1年生レベル)、次女/公文での学習(中学1年生レベル)
・留学期間:4週間(2015年1月〜2月)
・留学地域:フィリピン・イロイロ
・留学にかかったコスト:航空代金/約8万7000円、語学学校/28万8000円、寄宿舎保険金/6000ペソ(退寮日に電気代2400ペソを差し引いて返金)、SSP(特別就学許可証)/1万9000ペソ、教材費代/約4500ペソ、その他(交通費、レジャー費など)/約5万円、海外保険/1万4410円、合計…約52万円 ※100ペソ=約255円(2015年9月現在)
留学先 DATA(2013年当時)
- 学校:「Dream」(韓国資本)
- 学校の住所:Coastal Road, Villa Consolacion, Barangay Tabuc Suba, Jaro, Iloilo City
- 定員:120名
- 日本人比率:約30パーセント(留学時)
- プログラム名:Intensive A(子供・大人とも同じコース)
- 授業内容:マンツーマン6時間+グループ1時間
- 授業料:9万6000円(ひとりにつき、寮費・食事込み)※4週間
- 学生寮:ベッド、机、ロッカー、テレビ(つかない)、トイレ、水シャワー(温水にするには有料)、共有冷蔵庫(個別レンタルも可能)、掃除(毎日)、洗濯(毎日)、3食提供あり(土日祝も含む)、Wi-Fi(階段そばの部屋はもっともつながる、食堂は安定してつながりやすい)
- 学校周辺環境:スーパーマーケット、コンビニ(約徒歩5分)
- フィリピン親子留学比較①セブ「Bayside RPC」
- フィリピン親子留学比較②ダバオ「E&G」◀
- フィリピン親子留学比較③イロイロ「Dream」
- フィリピン親子留学比較④学校選びのコツをまとめ
3度目の留学でさらなる語学力アップを
2015年1月、わが家は3回目のフィリピン留学に出発しました。2014年夏の2回目の留学では、1ヵ月間で子供たちのスピーキング力もアップし、手ごたえを感じていた私。
「もう少しじっくり学ぶことができたら…」と考えていましたが、ふと「1月なら小学校も行事はないし、1ヵ月休んでも支障ないかな」と思い立ったのでした。
娘たちの学校の先生への報告もギリギリになってしまいましたが、「留学ですか~、ステキですね。学校を休むのは大丈夫なので、頑張って勉強してきてくださいね」とかなり好意的に送り出してくれました。20代の若い先生だったからかな? ありがたい限りです。
前回のダバオ留学がすごくよかったので同じ学校にしようかと迷いましたが、「もっといい地域があるかも?」とさらなる別のエリアを検討してみることに。
エージェントからは、「バコロド、イロイロも治安がいいですよ」とアドバイスを受け、いろいろ考えた結果、イロイロの「Dream」という語学学校へ留学することに決めました。
日本人の受け入れはこれまで10名しかいないとのことで、留学生のほとんどは韓国人、あとは台湾人・中国人など。3回目の留学なので、さらに英語の世界に浸れたほうが成果が出るはずと、この学校に決めました。
学園都市ならではのメリット
当初「イロイロ City of Iloilo」と聞いてもピンときませんでしたが、イロイロは7つの大学と20以上のカレッジが集まるフィリピンでも有数の学園都市。フィリピン中部に位置するビサヤ諸島の、「パナイ島」の南側にある都市です。
マニラから「イロイロ国際空港」までは飛行機で1時間ちょっと、セブからは50分ほどとなります。大学が多いため優秀な人材は多いのですが、語学学校は少ないため、ダバオと同じく優秀な人材を確保しやすいとのこと。
留学生活をしているなかで危険を感じたことはなく、ダバオと同じように治安に不安を感じることはありませんでした。

ロイロで有名な教会のひとつ、「ハロ教会 Jaro Curch」。
「Dream」で学んでみた
「Dream(Iloilo Dream English Academy)」は、2003年にオープンした韓国資本の語学学校。
繁華街からはちょっと離れており、「モンフォート大通り」から少し入った場所にあります。

1階は教室、2~3階は寮、4階は食堂となっています。
それでも、5分も歩けば大通りでジプニーも拾えるし、両替ができるスーパーマーケットも近くにあるので立地は悪くありません。
校舎と学生寮が一体型の学校ははじめてでしたが、移動がとってもラク。セブでは校舎と寮と食堂が全部別の棟、ダバオでは校舎と食堂は同じ建物でしたが寮は別棟を経験しましたが、「同じ建物というだけで、食堂や教室への移動がこんなにラクなんだー!」と感動したほど。
「日本人留学生が少ない」という触れ込みでしたが、逆にその触れ込みに引かれて多くの日本人が留学していました。といっても、13人ぐらいで3割くらいが日本人。
寮の部屋は、広くてまあまあキレイ。
ファミリーは、2段ベッドとシングルベッドひとつの3人部屋か、シングルベッド3つかの好きなほうを選べます(空き具合による)。シャワーは水ですが、追加料金を払うことで温水シャワーに変更可能。
ほかの学生はあまり温水を使っていないという話だったので、ちょっと冷たかったけれど水シャワーで1ヵ月過ごしました。Wi-Fiは、わが家の部屋では問題なく使えましたが、部屋によってかなりの差があるようでした。
食事は、これまでの学校のなかでもっとも貧弱で、この学校ならダイエットできると思ったくらい。
メニューは韓国料理で、かなり辛い食事もあります。
週末は食べない人も多いからか、クッパのようなワンボールメニューや辛ラーメンの夕食もありましたが、日本人学生が増えたことでメニューもずいぶん変わり、辛さ控えめの食事へと変わっていきました。子ども向きの食事対応をしてもらえなかったため、夕食全部が辛いときは持参したふりかけとご飯、お味噌汁に助けられました。
膨大な宿題のおかげで読み・書き力アップ
今回は、娘たちと私は同じ一般英語コース「Intensive A」を選択。マンツーマンレッスンが6時間、グループレッスンが1時間の、計7時間。
授業はそれほど大変ではなかったものの、ほぼすべての先生が宿題を出すので、毎日ハンパない宿題の量! マネージャーがときどき子どもたちの進み具合をみては「もっと宿題を!!」と先生に指示を出していて、まさに「鬼」だと思いました。
「英語を書くことが大事だから、がんばって宿題してね」とマネージャー。ひたすら量を勉強させる、これが「韓国式スタイル」だそうです。小1の次女は「終わらない、眠い…」と泣きながら宿題をする日もありましたが、留学が終るころにはリーディングとライティングの力がついていました。
私は次女の宿題を手伝いながら、自分の宿題や予習、毎日の単語テスト勉強もあり、本当に大変な日々で毎日眠かったです。
この学校では、韓国人の親子留学を多数受け入れてきた実績があるため、先生たちは子どもの扱いに慣れています。フィリピンの人は子どもが大好きなので、娘たちは担当以外の先生たちにもかわいがってもらえ、勉強を嫌がることなく楽しく過ごしていました。
レベルチェックテストは、大人も子供も月1回受けることになります。勉強の成果が数値化されるため、結果を受け取るのはドキドキ。
なお、先生たちも定期的にレベルチェックを受け、個人のレベルアップに努めているそう。先生の質は、3回の留学のなかで一番よかったです。短期雇用の先生もいましたが、大きなスキルの差は感じられず、どの先生もていねいにとても熱心に教えてくれて、イロイロの講師の質の高さを感じました。
週末も充実して過ごせました
週末は、ショッピングやホテルのプール、近くのギマラス島へのデイトリップなど息抜きの方法はいくつもあります。
学校主催のアクティビティもあり、希望した生徒たちでギマラス島へ行ったり、子どもの参加者も多かったのでオーナーが子ども向けアクティビティも計画してくれました。
一度学校の先生のご厚意でお家におじゃまさせてもらいましたが、フィリピンの生活が垣間見えてとても貴重な経験となりました。イロイロは遊ぶところがないと聞いていましたが、とても楽しく週末を過ごすことができましたよ。
「Dream」をまとめると…
◎よかったところ
- イロイロは治安がよく、物価も安い
- 教室と学生寮が同じ建物だったので、移動がとてもラクだった
- 比較的勤続年数の長い先生が多いので、先生の質が高い
- 生徒に対するマネージメントがしっかりしているので、学校生活で困ることはなかった
×よくなかったところ
- 食事が充実しているとはいえず、辛すぎて食べられないメニューのときがあった
- 部屋のトイレの流れが悪く、ときどき詰まるのがストレスだった
写真と文/tenchan
- フィリピン親子留学比較①セブ「Bayside RPC」
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- フィリピン親子留学比較④メリット&デメリット<まとめ>